▲ソウル市瑞草区の中央地裁で26日、西海公務員殺害事件の隠蔽を試みた疑いおよび北朝鮮への亡命だと決めつけた疑いを巡る一審の裁判で無罪判決が出た後、法廷を出る徐薫・元国家安保室長、朴智元・元国家情報院長、殺害された公務員の実兄イ・レジンさん(写真左から)/写真=パク・ソンウォン記者、NEWSIS
「西海公務員殺害隠蔽」の容疑で起訴された徐薫(ソ・フン)元大統領府国家安保室長と朴智元(パク・チウォン)元国家情報院長、徐旭(ソ・ウク)元国防相など、文在寅(ムン・ジェイン)政権の安保ライン関係者が26日、一審でいずれも無罪を言い渡された。共に起訴されていた金洪熙(キム・ホンヒ)元海洋警察庁長と盧銀債 (ノ・ウンチェ)元国家情報院長秘書室長にも無罪判決が出た。2022年12月に検察が5人を起訴し..
続き読む
▲ソウル市瑞草区の中央地裁で26日、西海公務員殺害事件の隠蔽を試みた疑いおよび北朝鮮への亡命だと決めつけた疑いを巡る一審の裁判で無罪判決が出た後、法廷を出る徐薫・元国家安保室長、朴智元・元国家情報院長、殺害された公務員の実兄イ・レジンさん(写真左から)/写真=パク・ソンウォン記者、NEWSIS
「西海公務員殺害隠蔽」の容疑で起訴された徐薫(ソ・フン)元大統領府国家安保室長と朴智元(パク・チウォン)元国家情報院長、徐旭(ソ・ウク)元国防相など、文在寅(ムン・ジェイン)政権の安保ライン関係者が26日、一審でいずれも無罪を言い渡された。共に起訴されていた金洪熙(キム・ホンヒ)元海洋警察庁長と盧銀債 (ノ・ウンチェ)元国家情報院長秘書室長にも無罪判決が出た。2022年12月に検察が5人を起訴してから3年を経て出た裁判所の判断だ。
【写真】公務員の遺族、監査院前でデモ中の朴範界前法相に抗議「恥ずかしくないのか」
ソウル中央地裁刑事25部(裁判長:池貴然〈チ・グィヨン〉部長判事)はこの日、関連の判決公判で「公訴事実を認める証拠が足りない」として徐薫・元室長など被告人5人全員に無罪を言い渡した。この事件は、2020年9月に北朝鮮が西海で海洋水産部の公務員イ・デジュンさん(当時47歳)を銃撃して殺害した後、遺体を焼いたことが発端だった。当時、文在寅政権は「イさんは自ら北朝鮮に渡ったと判断される」と発表したが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権になって監査院と検察は「文政権の安保ラインが殺害の事実を隠蔽し、北朝鮮への亡命だと決めつけた」と結論付け、関係者を裁判にかけた。
しかしこの日、裁判部は「徐・元室長などがイさん殺害の事実を隠そうとしたとか、北朝鮮への亡命だと決めつけたとみるのは困難」と判断した。当時、政府内で行われた報告と措置、捜査などは全て正式な手続きに基づいて進められ、ほとんどが文書として残っており、事件を隠蔽・操作しようとした状況を見出し難いという趣旨だ。ただし裁判部は、イさんが実際に北朝鮮へ渡ろうとしていたのかどうかは判断しなかった。
イ・デジュンさんの実兄イ・レジンさんは、宣告の直後、「納得し難い荒唐無稽な判決」だと反発した。徐・元室長など被告人らは「裁判部が賢明な判断を行った」とコメントした。なお、この事件の裁判長を務めた池貴然部長判事は、尹錫悦・前大統領の内乱首謀者事件の裁判長も務めている。
パン・グクリョル記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com