▲写真=UTOIMAGE
李在明(イ・ジェミョン)大統領の中国国賓訪問(4-7日)を前に、中国と台湾の緊張が一層高まっている。中国人民解放軍は12月29-30日に実弾射撃訓練を含む台湾包囲訓練を行い、また習近平国家主席は1日に発表した「新年の辞」で「両岸(中台)同胞の血の絆は水より濃く、祖国統一という歴史の大勢は阻止できない」と述べた。これに対して台湾の頼清徳総統は1日に行った新年の記者会見で「中国の厳しい軍事的野心に直..
続き読む
▲写真=UTOIMAGE
李在明(イ・ジェミョン)大統領の中国国賓訪問(4-7日)を前に、中国と台湾の緊張が一層高まっている。中国人民解放軍は12月29-30日に実弾射撃訓練を含む台湾包囲訓練を行い、また習近平国家主席は1日に発表した「新年の辞」で「両岸(中台)同胞の血の絆は水より濃く、祖国統一という歴史の大勢は阻止できない」と述べた。これに対して台湾の頼清徳総統は1日に行った新年の記者会見で「中国の厳しい軍事的野心に直面している」とした上で「国の主権を固く守り抜く」として「特別防衛予算」の成立を訴えた。
【写真】韓国の電子入国申告書「中国(台湾)」表記に台湾政府反発
このように台湾海峡の緊張が高まる中、12月31日に行われた電話による韓中外相会談で中国は韓国に対し「一つの中国」の原則を守るよう改めて要求した。また韓中首脳会談でも中国が韓国に対し「台湾問題をめぐる立場」を明確にするよう求めるものと予想されている。韓国のある外交筋も「首脳会談に向けた調整の中で中国は韓国に対し『台湾独立反対』を明確にするよう求めてきた」とすでに伝えている。
韓国外交部(省に相当、以下同じ)の趙顕(チョ・ヒョン)長官は12月31日に中国の王毅外相と電話会談を行い、李在明大統領訪中に向けた調整を行った。韓国外交部は1日未明に配布した報道資料の中で「(韓国と中国の)双方にとって新年最初の国賓外交となるため、今回の中国国賓訪問成功に向け緊密に調整を行うことで一致した」と明らかにした。
中国外交部側は「王毅外相は『両首脳の戦略的指導の下で韓中関係はこれまでとは違った正常な軌道に戻った』『李在明大統領の中国訪問を重視しており歓迎する』との考えを伝えた」と説明した。ただし中国側の発表には韓国の発表にない「台湾」に関する内容も多く含まれていた。
王毅外相は「今年は抗日戦争勝利80周年」とした上で「日本の一部政治勢力が歴史を後退させ、侵略・植民犯罪を復権しようとしている」と主張したという。王毅外相はさらに「これに対して韓国側は歴史と人民に責任を持つ態度を取り、正しい態度に基づき台湾問題をめぐる『一つの中国』の原則を含む国際社会の正義を守ることを信じている」と釘を刺してきたようだ。
日本の高市早苗首相は2025年11月、台湾をめぐって米国と中国が衝突した事態について「(日本の)存立危機事態と考えられる」として自衛隊の介入を示唆したが、これをきっかけに中国と日本の関係は極度に悪化した。王毅外相は日本を非難し、同時に韓国に対して1992年の韓中国交回復声明で表明した「大韓民国政府は中華人民共和国政府を中国の唯一合法な政府として承認し、ただ一つの中国だけが存在し、台湾は中国の一部とする中国側の立場を尊重する」との内容を守るよう求めた。これについて韓国外国語大学の康埈栄(カン・ジュンヨン)教授は「韓米日協力を進める韓国に対し、日本のように台湾の側に立つなというメッセージを送った」との見方を示した。
中国側は「趙顕長官は『李在明大統領は中国との協力を非常に重視している』『一つの中国という立場を尊重する方針に変わりはない』と述べた」とも伝えた。韓国が発表していない趙顕長官の発言を公表することで韓国側に「楔(くさび)」を打ち込むねらいがあるとみられる。
しかし対米関係などを考慮すれば、台湾問題で韓国が中国と一方的に歩調を合わせることはできない。昨年行われた韓米首脳会談で韓国大統領室が公表したジョイント・ファクトシートには「台湾問題の平和的解決を目指す」「一方的な現状変更に反対する」などの文言が含まれている。米国は台湾有事に在韓米軍介入の可能性を示唆しており、韓国軍もインド太平洋地域で一層幅広い役割が求められている。
そのため習近平国家主席が昨年国賓で来韓した時と同じく、今回の韓中首脳会談でも共同声明に安全保障関連の内容は含まれない可能性が高いと予想されている。ある韓国政府筋は「中国は北朝鮮を意識し『韓半島非核化』の文書化には応じておらず、韓国も台湾問題にはうかつに言及できない」「両国関係や国民生活関連の成果に集中していきたい」との考えを伝えた。
この状況で与党・共に民主党の一部から「李在明大統領の中国と日本の橋渡し役」への期待の声も上がっているが、これも現実的には難しそうだ。李在明大統領は1月に日本を訪問し、高市首相と首脳会談を行う予定だ。
キム・ドンハ記者、北京=李伐飡(イ・ボルチャン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com