▲写真=NEWSIS
李在明(イ・ジェミョン)大統領は8日、「永遠の敵も、永遠の友邦も、また永遠の規則もない冷酷な国際秩序の中で、大韓民国の運命は我々が自ら開拓する国益中心の実用外交にかかっている」と述べた。これは、李大統領が同日の首席補佐官会議で、「柔軟かつ緻密な実用外交を通じ、周辺との協力基盤を広げつつ国益を守り、国力をはぐくみ、国民生活をより積極的に改善していく」とした上で述べた言葉だ。
【写真】慶州のAPEC会..
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李在明(イ・ジェミョン)大統領は8日、「永遠の敵も、永遠の友邦も、また永遠の規則もない冷酷な国際秩序の中で、大韓民国の運命は我々が自ら開拓する国益中心の実用外交にかかっている」と述べた。これは、李大統領が同日の首席補佐官会議で、「柔軟かつ緻密な実用外交を通じ、周辺との協力基盤を広げつつ国益を守り、国力をはぐくみ、国民生活をより積極的に改善していく」とした上で述べた言葉だ。
【写真】慶州のAPEC会場で李在明大統領と対面した高市首相
今月4日から7日まで国賓として訪中した直後に飛び出した李大統領のこの言葉は、米中競争と激化する日中対立に巻き込まれず、実利を得るという意味だと受け止められている。李大統領は同日午前、交流サイト(SNS)「フェイスブック」にも「国際秩序の激変を前にし、確執の火種もあちこちに存在するが、こういう時であればあるほど力の論理ではなく尊重の政治、対決ではなく協力の外交が必要だ」と投稿した。
専門家の間では、近いうちに行われる日本訪問が李大統領の実用外交にとって真の「正念場」になるという見方が出ている。日本のメディアは、李大統領が今月13-14日ごろ、高市早苗首相の故郷で選挙区の奈良を訪れて韓日首脳会談を行う、と報道している。金民錫(キム・ミンソク)首相も8日に訪韓した自民党の小林鷹之政務調査会長らと会談した際、「大統領の訪日が今月予定されている。経済協力において韓日両国は最適のパートナーだ」と述べた。
李大統領は昨年8月、東京都内で当時の石破茂首相と会談し、地方活性化・少子高齢化など両国共通の課題解決に向けた「当局間協議体」の構成で合意した。その後、石破首相が9月末に釜山、その後を引き継いだ高市首相が10月末に慶州を訪問した。このような流れの中でのシャトル外交ということで、青瓦台(韓国大統領府)は「地域均衡発展のための地方間協力など、国民生活関連問題が今回の訪日の主要議題だ」と説明している。
しかし、高市首相の「台湾有事介入」示唆発言に対する対応として、中国がレアアース(希土類)を含む軍民両用物資の輸出規制を発表した状況で、関連協議を完全に避けるのは難しい。首脳会談では通常、世界情勢や域内情勢を協議する。そうなると、中国と台湾の問題も出てくるのは必至だ。その上、中国は輸出規制物資を日本に移転する第三者にも責任を問うと警告した。李大統領も7日、これについて「短期的には韓国の加工輸出に関連する可能性がある。長期的にどのような影響を及ぼすか速断できない」と述べた。このため、韓日間で中国の措置とその影響を評価する協議が行われる可能性は高い。
日本側としては、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国国内配備後、中国が取った韓国に対する経済報復に言及し、中国の経済的圧力に共同対応しようというメッセージを発しようとする可能性がある。姜昌一(カン・チャンイル)元駐日大使は「日本は韓国を味方として引き寄せたいのではないだろうか。(日中)双方で引っ張り合いをしている状況で、韓国の外交力・政治力がいつにも増して重要になってきた」と述べた。
こうした敏感な時期の李大統領訪日に、米国も注視していることも意識しなければならない。中国に比べ日本を軽視しているという印象を与えれば、「李大統領は親中派だ」という米国国内の一部の人々が抱いている疑念が膨らむ可能性もある。だからと言って日本側に偏れば中国との関係に影響が出る。峨山政策研究院のチェ・ウンミ研究員は「日中対立が表面化している状況で、韓国が完全に後ろに下がっているのも容易ではない。李大統領の言及や行動が意図とは違う形で解釈される恐れもある」と語った。
中国の習近平国家主席は5日の韓中首脳会談で、「約80年前、韓中両国は莫大な民族的犠牲を払い、日本軍国主義に対抗して勝利を収めた。今日(韓中は)さらに手を取り合わなければならない」と語った。延世大学のソン・ヨル教授は「習主席がこのような発言をして(李大統領の)国賓訪中期間中に日本に対する制裁を発表したのは、結局『韓中は同じ船に乗らなければならない』という意味だ。米国の同盟国である韓国と日本を中国が引き離そうと試みている状況で、日本との対話には格別に神経を使わなければならないだろう」と話す。
李大統領が上海で大韓民国臨時政府庁舎を訪れ、中国との「歴史的連帯」を思い起こさせただけに、日本ともバランスを取る日程が必要だという意見もある。今回の会談場所となっている奈良は、日本の有名寺院・東大寺の大仏鋳造には百済からの渡来人の子孫が関与するなど、百済関連の遺跡・遺物が特に多い地域だ。
パク・サンギ記者、キム・ドンハ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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