韓国の外貨準備高が経済規模に比べて不十分との研究結果が公表された。外貨準備高は「為替の防波堤」とされることから、今のウォン安ドル高傾向も「構造的な問題」との懸念が高まっている。
世宗大学の金大鐘(キム・デジョン)教授、ユン・ジンヒ教授、イ・ウォンギョン教授、延世大学のク・ユンヨン教授の研究チームがSCI学術誌に投稿した論文で明らかにした。研究チームは外貨準備高のGDP(国内総生産)比から経済危機..
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韓国の外貨準備高が経済規模に比べて不十分との研究結果が公表された。外貨準備高は「為替の防波堤」とされることから、今のウォン安ドル高傾向も「構造的な問題」との懸念が高まっている。
世宗大学の金大鐘(キム・デジョン)教授、ユン・ジンヒ教授、イ・ウォンギョン教授、延世大学のク・ユンヨン教授の研究チームがSCI学術誌に投稿した論文で明らかにした。研究チームは外貨準備高のGDP(国内総生産)比から経済危機を事前に把握する指標(RG指数)を新たに開発した。
RG指数とは、まず外貨準備高とGDPに同じ基準で点数(0-1)を付け、その差を計算した値のことだ。RG指数が0よりも大きく1に近づくほど外貨準備高に余裕があり、0よりも小さいマイナスの場合はその絶対値が大きいほど外貨準備高が不足していることになる。
研究チームによると、四半期ごとの韓国のRG指数は2024年10-12月期から25年10-12月期まで5期連続でマイナスを記録しているという。RG指数が1年以上マイナスを記録するのは03年の4-6月期以来22年ぶりだ。RG指数はリーマン・ショック当時の08-09年にもマイナスにはならなかった。
韓国のRG指数は1980-90年代にはずっとマイナスだったが、その後97年のアジア通貨危機後、外貨準備高を増やしたことで2003年7-9月期には0.005のプラスに転じ、21年1-3月期には0.269の最高を記録した。しかしその後は再び急落し、24年4-6月期にはマイナス0.081と再びマイナスとなった。金大鐘教授は「今はRG指数がマイナスだが、これは警戒が必要というシグナルだ」と警告した。
実際にここ2-3年、韓国におけるGDPに占める外貨準備高の割合は20%台で、非主要通貨国・地域では香港(117%)、台湾(73%)、サウジアラビア(55%)などと比べてかなり低い。韓国の外貨準備高は2021年10月に過去最高の4692億1000万ドル(約74兆1000億円)を記録したが、その後は減少が続き先月は4280億5000万ドル(約67兆6000億円)となった。4年2カ月で9%ほど減少したことになる。
外貨準備高が減少すれば韓国の海外向け借金返済の負担も重くのしかかる。昨年7-9月期の時点で韓国の外貨建て借金は7380億8000万ドル(約116兆7000億円)で、外貨準備高の1.7倍に相当する。これはリーマン・ショック当時の2008年4-6月期に記録した1.4倍よりも高い。
キム・ジソプ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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