▲写真=UTOIMAGE
日本がおよそ60年ぶりに殺傷兵器の輸出規制を撤廃したことで、韓国防衛産業界には緊張感が漂っている。基礎科学や先端素材分野で世界トップレベルの技術力を有する日本がグローバル武器市場に本格参入した場合、中長期的にK防衛産業と正面から競争することは避けられないからだ。
韓国防衛産業界が、日本と競争になる可能性が最も高いと考える分野は「艦艇」だ。日本は第2次世界大戦当時、航空母艦を独自建造したほどで、現..
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日本がおよそ60年ぶりに殺傷兵器の輸出規制を撤廃したことで、韓国防衛産業界には緊張感が漂っている。基礎科学や先端素材分野で世界トップレベルの技術力を有する日本がグローバル武器市場に本格参入した場合、中長期的にK防衛産業と正面から競争することは避けられないからだ。
韓国防衛産業界が、日本と競争になる可能性が最も高いと考える分野は「艦艇」だ。日本は第2次世界大戦当時、航空母艦を独自建造したほどで、現在も潜水艦と水上艦の建造では世界的な技術力を有している。HD現代重工業やハンファ・オーシャンが東南アジア・オーストラリア・ニュージーランドなどで三菱重工業・川崎重工業と受注競争を繰り広げる、という状況が現実になりかねない。
韓国の防衛産業は、軍艦受注合戦で日本に苦杯を喫した経験もある。三菱重工業とオーストラリア政府は4月18日、70億米ドル(現在のレートで約1兆1200億円)規模の次世代フリゲート事業の契約を締結した。契約内容は「もがみ」型護衛艦の改良型11隻で、最初の3隻は日本で建造し、残りはオーストラリアで作られる。当時はまだ武器輸出規制撤廃前だったが、日本は「技術提携」という形で規制を迂回(うかい)した。2024年に実施された入札にはHD現代重工業とハンファ・オーシャンも参加したが、最終候補にもならなかった。当時、三菱重工業はドイツのティッセンクルップ・マリン・システム(TKMS)との最終競争でステルス性能や人員削減、建造速度において上回り、落札に成功した。
フィリピンにも競争の火種がある。HD現代重工業は2016年からフィリピン海軍の現代化事業に参加して艦艇12隻を受注し、ハンファ・オーシャンは潜水艦の受注を狙っている。ところが、フィリピンが日本の護衛艦の導入に関心を示し始めたのだ。
戦闘機やミサイル迎撃システム分野も、防衛産業界が鋭意注視している領域だ。日本は英国・イタリアと手を組んで2035年の配備を目標に、第6世代ステルス戦闘機を開発している。ミサイル迎撃システム分野では、米国との技術協力を通してパトリオットPAC3ミサイルをライセンス生産中だ。29年の戦力化を目標に、極超音速ミサイル迎撃用の「滑空段階迎撃用誘導弾(GPI)」も米国と共同で開発している。韓国のKF21戦闘機や天弓IIミサイルとすぐさま競争する戦力ではないが、日本が西側諸国の武器供給網に深く食い込むのは時間の問題、という見方が出ている。
防衛産業界の関係者は「韓国の防衛産業は、各国の現地事情に合わせて円滑に性能を改良してきた輸出の履歴と、大量生産のノウハウ、圧倒的なコスパが強み」としつつも「日本が政府開発援助(ODA)など強大な資金力を基に外交パッケージを武器輸出と連携させた場合、勢力図が変わることもあり得る」と語った。
シン・スジ記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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