▲イラスト=UTOIMAGE
【NEWSIS】アスベスト(石綿)が付着した夫の作業着を数年間にわたり洗濯した後、がんで亡くなった女性のエピソードが紹介された。
英紙「デイリー・ミラー」や「デイリー・メール」などの海外メディアが6日(現地時間)に報じたところによると、英国ノーフォーク州ワイモンダムに居住していたヴェロニカ・キッドマンさん(72)は、今年1月に悪性中皮腫と診断されてからわずか1週間で死亡したという。悪性中皮腫は胸..
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【NEWSIS】アスベスト(石綿)が付着した夫の作業着を数年間にわたり洗濯した後、がんで亡くなった女性のエピソードが紹介された。
英紙「デイリー・ミラー」や「デイリー・メール」などの海外メディアが6日(現地時間)に報じたところによると、英国ノーフォーク州ワイモンダムに居住していたヴェロニカ・キッドマンさん(72)は、今年1月に悪性中皮腫と診断されてからわずか1週間で死亡したという。悪性中皮腫は胸膜や腹膜など、臓器を包んでいる膜に発生するがんだ。遺族は、ヴェロニカ・キッドマンさんが数十年前、夫の作業着を洗濯する過程でアスベストに間接的にさらされ、それが発症の原因になった可能性があるとみている。
ヴェロニカ・キッドマンさんの夫イアン・キッドマンさんは、1971年から1989年まで、英国の通信会社BTでフィールドエンジニアとして勤務していた。イアン・キッドマンさんは一般住宅や事業所、電話交換局、修理センターなどを行き来しながら、電話線や交換機の故障を修理する仕事をしていた。
遺族によると、イアン・キッドマンさんは帰宅するたびに服や髪の毛にほこりがびっしりと付着しており、ヴェロニカ・キッドマンさんはイアン・キッドマンさんの作業着を週に何度も手でもみ洗いしていた。作業着はいつもひどく汚れており、1回洗濯するたびに3回ずつもみ洗いしなければならないほどだったという。遺族は、イアン・キッドマンさんが作業の過程で、アスベスト含有の断熱材が巻かれた配管がある建物に出入りしていたか、業務中にアスベスト成分が含まれた資材に触れた可能性があるとみている。
普段から活動的だったヴェロニカ・キッドマンさんは、次第にひどい疲労感を訴え始めた。その後、およそ2年間にわたり腹痛や腰の痛み、腹部膨満感、疲労感に悩まされ、昨年11月から12月には免疫系の異常症状が見られ、数回にわたり救急外来を訪れた。同年12月のCT検査で腹部腫瘤が発見され、組織検査を経て、今年1月8日に悪性中皮腫と診断された。ヴェロニカ・キッドマンさんはその1週間後、1月15日に病院で亡くなった。
ヴェロニカ・キッドマンさんの娘ベッキー・アーウィンさん(41)は「診断を受け入れる時間もないまま、母親を見送らなければならなかった」とした上で「父親が生きていたら、『自分の仕事が妻の病気に影響を与えたかもしれない』という事実に大きなショックを受けていただろう」と話した。さらに「父親のせいではない。当時、多くの労働者が適切に保護されておらず、過去の過ちが今もわたしたちのような家族に影響を及ぼしている」と主張した。
遺族の代理を務めるアスベスト疾患専門のナタリア・ラッシュワース・ホワイト弁護士は「ヴェロニカ・キッドマンさんの死は、アスベストが残した悲劇的な遺産を示すケースだ」とした上で「アスベストは重工業だけでなく、さまざまな職種や住宅・公共の建物でも広範囲に使用されていた」と説明した。
その上で「最近は作業着の洗濯といった2次ばく露で被害を受けるケースが増えており、その対象は大半が女性だ」と主張し、「1970年代にもアスベストの危険性はすでに広く知られており、雇用主は労働者の安全を保証する義務があった」と強調した。
キム・スビン記者
NEWSIS/朝鮮日報日本語版
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