ソウル大総学生会選挙、二重投票が発覚

 先月実施されたソウル大学の第54代総学生会再選挙で、二重投票が行われていたことが発覚した。

 ソウル大総学生会の再選管理委員会は先月25日から27日にかけ、総学生会再選挙の延長投票を実施した。投票箱を開封した結果、単独で立候補していた「社会主義労働者政党建設共同実践委員会」系のオ・ジュンギュさん(23)=法科学部4年生=とイ・ジュヨンさん(22)=自由専攻学部4年生=が、総投票数8703票のうち83.33%の賛成票を獲得し、それぞれ総学生会長と副総学生会長に当選した。

 だが開票の結果、8703票に無効票263票が混ざっていたことが明らかになった。通常のソウル大総学生会選挙で見つかる無効票の2倍近くと、異例の多さだ。再選管理委員会は「一人が投票権を2回行使する『二重投票』が無効票のうち約180票を占め、これらの票は全てエラー処理した。賛成票と反対票の差がエラー処理された票の2倍を超えたため、当選は有効だ」と説明した。

 ソウル大総学生会の選管は昨年11月に総学生会長選挙を実施したが、投票率が48.74%と開票基準の50%を下回ったため、選挙の無効を宣言。再選挙は先月17日から三日間行われたが、この際も投票率が低く、投票期間を三日間延長してようやく開票条件を満たした。そのため、一角では「選挙を無理に成立させようとして動員選挙が行われたのでは」との指摘も出ている。再選管理委員長のヨン・チャンギさん(21)=英語英文学科=は「投票期間が長引き、学生が別の選挙と勘違いして二重投票したようだ」と釈明した。

 一方、ソウル大学生支援施設の関係者は「今回の選挙では、投票率を上げるために先輩が新入生に投票を無理に勧めるケースが多数発生した」と話している。

ヤン・モドゥム記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
あわせて読みたい