「強い通貨」から「弱い通貨」志向へ

「強い通貨」から「弱い通貨」志向へ

「通貨価値は強くあるべきで、少なくとも安定的に維持されなければならない」

 多くの国々が長い間、金科玉条のごとく守ってきた原則だ。強い通貨は国家信用度の象徴で、自信感の源だった。

  しかし、英経済誌『エコノミスト』はこのほど、世界的な金融危機の余震が続く中、そうした原則が崩壊していると指摘した。先進国を含め、多くの国がどうすれば通貨価値を切り下げられるか悩み、通貨価値が低下すれば、それをむしろ喜んでいる。弱い通貨は輸出競争力を高め、資金事情の緩和につながり、景気回復を促すことができるからだ。強くて安定的なことは、少なくとも通貨の世界では「オールドファッション」になっている。 …続きを読む

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>