金日成の末娘の金英柱(キム・ヨンジュ)は、1973年、金正日に粛清され、20年間慈江道で謫居していたが、金日成の叔母で巫女の金亨福がそこに行って一緒に暮らしたという。慈江道で暮らしながら、金亨福はかなり優れた占いをたくさんやっていて、辺りに噂が広がった。一般の人が占いをすると誰もが粛清されるが、金亨福は金日成の叔母であるため無事で、また、金敬姫は金英柱が慈江道で暮らしていた頃、年に一度は必ず金英柱に会いに慈江道に行ったが、その理由が、大叔母に占いをしてもらうためだったという。
北朝鮮で社会主義を宣布し、金日成一家の偶像化のために宗教と巫俗人を残らず粛清したとはいえ、金日成の死後、数百万人が餓死し、北朝鮮の社会主義が滅亡直前におかれたら、次々と現れた占い師によって北朝鮮に色んな予言が飛び交い、様々な説が乱舞して迷信が盛行した。特に、最近、北朝鮮では金日成の叔母であり金正日の大叔母だった金亨福の預言書が大きく人気を集めている中、預言書の内容によれば「金正日は急に客死し、金正日の死後には北朝鮮に82年度に生まれた子が幼い年齢で指導者になるが、その子は幼い頃からとても欲張りで暴悪で未熟な部分があり、道具を使って遊ぶのが好きなため、道具遊びを楽しむようになり、北朝鮮住民の生活は日々貧しくなるが、結局、火遊びが好きな奴は炎に燃えて死ぬのが運命であるように、その子も道具遊びによって、道具に討たれて悲鳴を上げながら死ぬだろう。そして、その子が死ねば統一するだろう」という。
金日成と金正日は北朝鮮住民たちが手相をみるのも許さず、迷信行為を徹底して排撃したが、実際に金日成の家紋は巫女の家紋であり、迷信血統であり、国政運営を占い師たちが占う結果に頼って進めてきた迷信政府であり迷信集団でもあった。今や白頭血統の根本の金日成の叔母であり金正日の大叔母であり金正恩の曾祖叔母である金亨福の預言書が3代を世襲してきた金日成家紋の滅亡を予言しているようだ。
ことわざに、「烏は一日に十二種の声を出し、後には自分の死ぬ声も出す」といわれるように、やがて金日成迷信家紋が排出した巫女の予言通り、北朝鮮の金日成3代世襲の滅亡は、既にカウントダウン段階に入ったのではないかと思われる。金正恩が強調する白頭血統は、結局、実体も内容もない迷信血統であり、迷信血統の出発点の金日成太陽節は2014年が最後の記念日となり、金日成家紋による絶え間ない呪いが止まることを切実に願う。