村山元首相「村山談話は韓中のためではなく日本のため」

村山元首相「村山談話は韓中のためではなく日本のため」

 日本の村山富市・元首相(90)が、25日に行った講演で「(村山談話の発表は)韓国や中国のためではなく、日本のためだ」と述べた。村山元首相は在任中の1995年、日本による植民地支配や侵略戦争を認め謝罪する内容の「村山談話」を発表した。

 村山元首相はこの日午後、東京都内の明治大学で「歴史認識を語る-村山談話の歴史的意義」と題する特別講演を行い「村山談話は韓国や中国のためではなく日本のため、戦争責任を認めたものだ」と述べた。

 その上で「首相就任後、韓国や中国などを訪問した際、(日本が)過去の戦争について反省していないことに対し不信感を持っているということを感じた。このような不信感を無くさなければならないと判断し、談話を発表した」と語った。さらに「(談話の発表は)戦後50周年を迎え、自らに与えられた歴史的課題だった」と付け加えた。

 また、1993年に河野洋平官房長官(当時)が旧日本軍の慰安婦強制動員を認め謝罪した「河野談話」については「(強制動員が)事実はないとか記録はないというが、そんなことを記録に残すわけがない」として、撤回を求める一部の極右派の主張を一蹴した。

 一方、安倍晋三首相が意欲的に取り組んでいる、憲法解釈の変更を通じた集団的自衛権の行使容認について、村山元首相は反対する意向を明確に示した。村山元首相は「解釈改憲なんて絶対にダメだ。そんなことを認めたら憲法の意味がなくなる」と強く批判し、約300人の聴衆に対し「日本の主権者は皆さんだ」と語りかけた。また「ベトナム戦争や湾岸戦争にも、日本は平和憲法を根拠として参戦せず、結果的に平和を守った」と述べ、平和憲法の意味や役割を強調した。

東京= 安俊勇(アン・ジュンヨン)特派員
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