野外公演転落事故:あきれる市民「韓国は大惨事共和国」

「怒りを通り越して虚脱感」
「事故が相次いでも変わらぬ安全意識」

 ニューヨーク・タイムスやCNN放送など主要外信各社も野外コンサートでの換気口崩落事故について報じ、韓国の安全対策のずさんさが原因などと指摘した。AP通信は「旅客船沈没事故を経験したばかりの韓国で、またも事故が発生した」とした上で「韓国での事故はどれもあいまいな規制や処罰の軽さ、安全対策を定めたルールの無視、経済発展を優先する考え方などに起因している」と報じた。AFP通信も慶州でのリゾート施設の事故や旅客船沈没事故などについて言及した上で「セウォル号沈没事故をきっかけに、韓国政府は安全に関する規制を幅広く点検していたが、今回はその最中に発生した事故だった」と報じた。

 とりわけ今回の換気口崩落事故は、誰が見ても危険と感じるはずの換気口の上に多くの観客が立っていた時に発生したため、周囲の悲しみは一層大きい。ネット上には「何回事故が発生すれば、安全対策の重要性を理解するのだろうか」といった主催者側への不満に加え「市民の安全に対する意識にも問題がある」など自省の声も上がっている。

 サラリーマンのCさん(30)は今月4日にソウル・汝矣島での花火大会を見に行った際、漢江の橋の上に押し寄せた群衆を見て驚いたという。Cさんは「見物客は車道を平気で横切り、これを制止する警察官に逆切れしていた」「市民の安全に対する意識がこのレベルだから、毎日のように大事故が起こるのではないか」などと話した。

 釜山市内の高校で2年生の担任をしているという女性教諭(25)は「相次ぐ大事故で高校の担任を受け持っている自分としても非常に不安を感じる」「生徒たちは休憩時間中、3階の教室で体半分ほど外に出して窓枠に腰掛けている。これを見るたびに胸がドキドキする」と語る。この女性教諭は「生徒たちに『危ないから降りなさい』と指導すると、逆にこちらをばかにするように笑っているだけで、その危険性を全く理解していない。家庭や学校、職場などで安全についてしっかり教える教育が絶対に必要だ」と指摘した。

イ・ギムン記者
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