【コラム】リディア・コーに見る「ゴルフ韓流」の未来

 「もしリディア・コーがコ・ボギョンという名前で韓国でゴルフを続けていたら、どうなっていただろうか」と思うときがある。それでもゴルフは上達しただろうが、今のリディア・コーの長所だと言われているゴルフ以外の部分では首をかしげたくなる。また、その逆も想像してみた。練習時間では既に十分か、それ以上の韓国人選手たちに、朴仁妃やリディア・コーのような中学・高校生活をさせてやれるか、ということだ。ゴルフの実力には全く問題がないということは朴仁妃とリディア・コーが示してくれた。できれば英語・運動生理学・読書・世界地理・プレゼンテーション力など、ジュニア選手たちが関心を持っている授業を1日6-8時間受けられれば理想的だ。「勉強しないスポーツ選手」に頭を抱えているスポーツ団体なら研究に値する課題だろう。

 韓国国内で先月行われたLPGAツアー大会で海外の選手たちと試合をしたある選手は「楽しみながらゴルフをするということがどういうことなのか初めて分かった。年の差やキャリアに関係なく語り合い、失敗したときは腹を立てるけれど、すぐに楽しそうな表情に戻る姿が印象的だった」と語った。子どものころから息つく暇もなく競争し続け、ゴルフだけしてきた自分自身を振り返るようになったそうだ。

 来シーズンから韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーは本格的に外国人選手たちに門戸を開く。そして、中国やベトナムなど海外で多くの大会を行うようになる。それだけ「ゴルフ韓流」は世界的に人気の商品になったのだ。だが「すきのないショット」と「おしゃれな着こなし」だけでは世界のゴルフの手本になれないだろう。

スポーツ部=閔鶴洙(ミン・ハクス)次長
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