試合が始まれば、相手チームはキム・ヨンギョンにサーブを集中させる。攻撃に加わる余裕を与えないためだ。キム・ヨンギョンのレシーブの負担を減らすのもポイントだ。パク・チョンアが最近レシーブに集中しているのはこのためだ。女子バレーボール代表チームのイ・ジョンチョル監督が最近パク・チョンアに最も多くアドバイスしているのは「(レシーブの際は)両足の中心をつかめ」という言葉だ。パク・チョンアは「攻撃も攻撃だが、安定的なレシーブにより多くの神経を使っている」と話す。
センターのヤン・ヒョジン(27)もチームになくてはならない存在だ。7年連続でVリーグの「ブロック王」に輝いたヤン・ヒョジンは「相手のエースアタッカーたちのさまざまな攻撃パターンを徹底的に分析してマークする」と抱負を語る。ヤン・ヒョジンの鉄壁のブロックと奇襲性の高い速攻が決まれば、キム・ヨンギョンの攻撃に伴う負担も減少する。結局「セッターがものをいう」バレーボールでは、代表チームの姉御イ・ヒョヒ(36)=セッター=のトスが女子バレーボールを完成へと導くものと思われる。イ・ヒョヒは「予想しがたいボールコントロールで相手のブロックと守備を揺さぶる」と力強く話す。イ・ジョンチョル監督は「バレーボールは結局チームプレー」とした上で「キム・ヨンギョンをはじめとする全ての選手がどんな試合をするかに今回の五輪の行方が懸かっている」と話す。
同日のメディアデーでは「ジカ・ウイルス」についての話題も上がった。結婚4年目のナム・ジヨン(33)は「すでに電気蚊取り器を新調した」と笑った。キム・ヨンギョンは「最近予防接種の注射を4、5回受けた。(未婚なので)まだ妊娠計画がないため試合だけに集中する」と言葉に力を込めた。
リオ五輪の女子バレーボールには、12チームが参加する。韓国は日本、アルゼンチン、ブラジル、ロシア、カメルーンと共にA組に入った。韓国の初試合は8月6日の日本戦だ。