木村の五輪出場歴は、2012年に1回出場しただけのキム・ヨンギョンを圧倒している。04年に18歳にしてアテネ五輪に出場した木村は、08年に北京五輪出場、12年のロンドン五輪3・4位決定戦ではキム・ヨンギョン率いる韓国を3-0で下し、銅メダルを手にした。今年4月、所属チーム東レ・アローズとの契約を延長せずに引退を宣言した木村にとって、リオ五輪は現役最後の舞台だ。
自身にとって4回目の五輪で「有終の美」を飾ろうと考えている木村は、5月に日本で行われた五輪アジア予選で、キム・ヨンギョンが活躍した韓国に1-3で敗れた。その時、ブロックで痛めた右小指がまだ完治していないという。日本のメディアでは「木村は韓国との第1戦に出場しない可能性がある」と報道したが、イ・ジョンチョル監督は「日本側のスタンドプレーではないか」と一蹴(いっしゅう)した。キム・ヨンギョンも「木村は100%出場する。準備を徹底させたい」と語った。
華麗な経歴を誇る木村だが、それでもキム・ヨンギョンは高い壁だ。キム・ヨンギョンはサッカーでいうとメッシやロナウドのような世界トップクラスの選手だ。バレーボール専門サイト「ワールド・オブ・バレー」はこのほど、「2016年-2017年シーズンにプレーする全世界のバレーボール選手のうち、キム・ヨンギョンは最高年俸(約15億ウォン=約1億3600万円)を記録した」と報道した。
2人は、キム・ヨンギョンが09年にJTマーヴェラスに入団、日本のVプレミアリーグで同じ舞台に立った仲だ。10年に日本リーグ決勝で対戦し、木村が所属する東レがJTを破り優勝した。
キム・ヨンギョンを意識した木村の寝言のエピソードは有名だ。2010年、木村がバスで移動中に眠っていた時、キム・ヨンギョンの強いスパイクを受ける夢を見て、眠ったままレシーブをするしぐさをしたためチームメートたちが驚いたとのことだ。