「桜の名所」韓国の国立墓地で花見客がお祭り騒ぎ

 しかし、中には国立墓地にふさわしくない行動をしてまゆをひそめたくなるケースもたびたびある。9日、顕忠院内の数カ所に設置されたスピーカーからは、「ここは国や社会のために犠牲になった方々をしのぶ場所です。厳かな雰囲気を保ってください」という案内放送が流れた。しかし、一部の人々は構わず敷物を敷いて酒を飲み、騒いでいた。顕忠院では飲酒・喫煙などを禁止し、横にならないよう勧告している。警備員が巡回して「ここに横になってはいけません」と注意しても、一時的に起き上がるだけで、すぐに元に戻って来て寝そべる人も目に付いた。

 周囲の目もお構いなしに体を寄せ合うカップルもいた。「桜の名所」として知られる忠武亭近くでは、恋人たちが「自撮り」ざんまいだった。ギターを弾きながら歌を歌うカップルや、敷物の上に横たわってスキンシップをするカップルもいた。

 顕忠院側は「厳かな雰囲気を保とうとしても、市民が守ってくれないのでやめさせる方法がない」と話す。ある警備員(61)は「桜の季節になると、酒を飲んで一日中大声を上げたり、横になっている人を追い出したりするのが仕事。罰金などの処罰規定がないため、注意をしても『おまえ何様だ』『法律で決まっているのか』と無視されるだけ」と嘆いた。顕忠院のユン・サンホ管理チーム長は「桜祭り期間中は人が多すぎて注意が難しい」と言った。6・25参戦有功者会のソン・ジュンボム安保部長は「顕忠院は歴史の痛みを忘れないよう、生きた歴史教育を提供する場であるべきだ。一部の非常識な市民のために顕忠院の意義が損なわれることがないように対策を講じなければならない」と語った。

イ・ギフン記者 , ピョ・テジュン記者
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