ユネスコ、韓国「干潟」の世界遺産申請を門前払い

「干潟の境界が明確に表現されていない」
文化財庁「来年再び提出」

 韓国が世界自然遺産に登録しようとした「韓国の干潟」の申請書が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産センターから突き返された。文化財庁は22日「今年1月に提出した『韓国の干潟』登録申請書が、世界遺産センターの完成度検討で差し戻しになった。申請書の完成度を高め、来年1月に再度提出する」と発表した。ユネスコが韓国政府の世界遺産申請書を差し戻すのは今回が初めて。

 文化財庁は「世界遺産センターは『申請書に載せられた地図の縮尺が小さく、新安地域の干潟のように広い領域の場合(世界遺産申請地域の)境界が明確に表現されていない』という意見を伝えてきた」と説明した。「韓国の干潟」は、忠清南道舒川、全羅北道高敞、全羅南道宝城・順天・新安の干潟1000平方キロを含む地域で、2007年に登録された「済州―火山島と溶岩洞窟」に続き、韓国にとって2例目の世界自然遺産登録が推し進められている。

 今回の件は、16年の「韓国の書院」、昨年の「漢陽都城」の世界遺産登録が自主撤回の形で白紙になったのに続くもの。李健茂(イ・ゴンム)元文化財庁長は「十分に世界遺産として登録され得るだけの遺産だが、自治体などで事前準備が不十分なまま性急に推し進めるので、こういうことが繰り返されている」と語った。


兪碩在(ユ・ソクチェ)記者
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