韓国・巨済島沖に体長4メートルの人食いザメ

韓国・巨済島沖に体長4メートルの人食いザメ

 慶尚南道巨済市の巨済島沖で「海の捕食者」と言われるホホジロザメが発見された。ホホジロザメは映画『ジョーズ』(1975年)でもよく知られる人食いザメだ。体長2メートル以上になると哺乳(ほにゅう)類を主食とする。今回発見された海域は陸地からわずか300メートルほどの場所で、本格的な夏休みシーズンを前に安全性に関して懸念の声が上がっている

 巨済市が16日に明らかにしたところによると、先月27日未明、巨済市南部面の沖で事前に仕掛けてあった網に体長4メートル、重さ約300キログラムのホホジロザメ=写真=1匹の死体がかかっていたという。釜慶大学資源生物学科のキム・ジング教授は「獲物について行って網にかかり、狭い空間に閉じ込められて窒息して死んだものと見られる」と語った。このホホジロザメは買い付けられたとのことだ。

 海洋水産部(省に相当)によると、1959年以降、韓国国内で発生したサメの攻撃による事故は計7件で、海女やダイバーなど6人が死亡、1人が負傷した。昨年8月に慶尚北道盈徳郡沖、2014年1月に江原道高城郡、同年6月に忠清南道保寧市などでもホホジロザメが捕獲された。近年の地球温暖化が韓国周辺にまで出没するようになった原因の1つだという見方もある。

 群山大学海洋生物応用科学部のチェ・ユン教授は「地球温暖化による海水温上昇で西海(黄海)岸に北上するイカを食べようと小型のイルカ『スナメリ』が集まり、スナメリを食べようとホホジロザメがやって来る。温暖化が進むにつれてホホジロザメの出現海域はさらに拡大する可能性がある」と語った。

巨済=チョン・チソプ記者
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