仙台総領事館にイベントが多いのもそのような背景や事情があるからだ。被災地の子供たちや若者を何度も韓国に招待し、2015年には韓日国交正常化50周年を記念して両国の伝統衣装によるファッションショーも開催した。その時は当時の梁総領事も着物を着てステージに立った。13年からは毎年冬のキムチを漬ける時期に「仙台産の白菜を使ったキムチフェスティバル」も開催されている。地域住民と共に種をまき収穫した白菜にキムチの具材を交ぜ合わせ、キムチが完成すると共に分かち合った。最初にこのイベントが開催された時に仙台総領事だった 李凡淵(イ・ボムヨン)ヨルダン大使は離任の際、宮城県から「特別県民賞」が贈呈された。
この仙台総領事の人事が今とは違っていたかもしれなかった事情が最近になって明らかになった。きっかけは韓国与党・共に民主党党員キム・ドンウォン容疑者(49)=ハンドルネーム:ドルイドキング=が拘置所で書いた手紙だ。この手紙には「金慶洙(キム・ギョンス)前議員に側近を日本の大使にするよう求めたところ、金前議員が大阪総領事の話をしたかと思えば、またすぐ『格下』の仙台総領事を提案してきた。ばかにされたと思い断った」と書かれていたのだ。
その内容あるいは人事を巡るやりとりが事実だったのかは特別検事による今後の捜査で明らかになるだろう。しかしこのような内容が公表されただけでも、世界各国で黙々と自らの仕事に専念する外交官や職員のやる気をそいでしまわないだろうか。政府のお偉方さんたちもこの問題からぜひとも学んでほしい。在外公館は世界各国で韓国を代表する顔として重要な役割を果たしており、政権獲得の戦利品とすべきものではないということを。
国際部=鄭智燮(チョン・ジソプ)記者