朴槿恵元大統領、獄中から黄教安元首相を批判

 黄元首相は8日、柳弁護士の主張について「(朴前大統領に)不便なことがないよう最善を尽くして努力したし、道理を尽くしてやるべきことはやった」と反論した。この日、大邱を訪れた黄元首相は記者団に対し、朴前大統領から面会を断られたことについて質問を受けた際、このように答えた。

 しかし柳弁護士は「道理というが、黄元首相が何の道理を尽くしたのか一度聞いてみたい」「自分を閣僚と首相に抜擢してくれた人が刑務所にいるのに、法律家でもある人なら、もっとやるべきことがあったはずだ」と反論した。

 柳弁護士はさらに「黄元首相は朴前大統領の囚人番号について権限代行の時から報告を受けていたはずだし、ネットにも広まっていた。しかし黄元首相はそれを知らないと言った」「100桁とか200桁でもないたった3桁の囚人番号(503)を知らなかったのなら、これはいかに関心がなかったかということだ」として黄元首相を批判した。その上で柳氏は「親朴が朴前大統領と同じ政治哲学を持つ人間だとすれば、黄元首相が本当に親朴かどうかは国民が判断するだろう」とも述べた。

 2月27日の自由韓国党大会を前に、黄元首相は朴前大統領の支持基盤とされる大邱・慶尚北道と親朴系から支持を集めているとされている。しかし柳弁護士の発言が正しければ、朴前大統領は黄元首相に対して強い不快感を示したと解釈することも可能で、このことが党大会に大きく影響する可能性も排除できなくなった。自由韓国党内では「弾劾を受けた元大統領と当時の大統領権限代行の衝突」という見方も出始めている。

 しかし朴前大統領は黄元首相と共にいわゆる「ビッグ・スリー」と言われる洪準杓(ホン・ジュンピョ)前代表、呉世勲(オ・セフン)前ソウル市長とも距離を置いていることから「誰を支持するかというよりも、政界の保守勢力全般に影響力を誇示するのがねらいではないか」との見方もある。柳弁護士は洪前代表について「洪前代表は朴前大統領に離党を促す際、支援する方策について考えると言っていたが、実際に何をしたか一度聞いてみたい」と述べ、また呉前市長については「コメントする価値もない」とした。洪前代表と呉前市長はいずれも非朴系に分類されている。

キム・ドンハ記者
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