死傷者は全員がチェ・ヨンの甲板勤務で、事故当日の午前10時30分頃に救急車で軍の病院や民間の病院に移送された。現場からは「事故直後の対応が遅かった」と指摘する声も出ているという。これについて海軍は「現場ではまず軍医が応急処置に多少時間をかけたが、救急車での移送は遅れていない」と説明している。
海軍艦艇が停泊中に固定用のロープが切れ兵士が負傷するケースはこれまでもあったが、犠牲者が出るのはここ20年以上は確認されていない。2017年2月にも補給艦「華川(ファチョン)が鎮海基地停泊中にロープが切れ、3人がけがをする事故が発生した。韓国軍関係者は「ロープの補強作業中に過度な力が加わって切れたようだが、正確な事故原因は今も調査中だ」とコメントした。
事故直後に現場に向かったある関係者は「悲鳴もなく最初は事故が起こったこともわからなかった」「現場で1人が甲板に倒れて苦しんでおり、別の1人も甲板に横になっていた」と伝えた。この日行われた歓迎行事には乗組員の家族や知人らも参加しており、その一部は死傷者を直接目撃して大きなショックを受けたという。事故は式典会場から200メートル以上離れた場所で発生したため、会場にいた家族や知人らは最初の数分は事故が起きたことを把握できなかったようだ。歓迎行事には乗組員の家族や知人、軍関係者など800人以上が出席していた。
チェ・ヨンは清海部隊の28陣として昨年11月に出港し、193日間ソマリアのアデン湾周辺やインド洋で596隻の航海を支援し、任務を終えてからこの日鎮海港に戻った。チェ・ヨンは4500トン級の韓国型駆逐艦で300人以上の乗組員が勤務している。