ベトナム人妻「韓国人の夫はサンドバッグをたたくように私を殴った」

 妻はこの日、ベトナムのネットメディアとのインタビューで「夫はサンドバッグを殴るように私を殴った」「今回は暴行がとてもひどかったので、警察に通報した」などと語った。妻は2014年に造船所で働いていた際に男と知り合ったようだが、当時から男は何度も暴行を繰り返してきたという。妊娠してから妻はベトナムに戻って子供を産み、男とは連絡を絶った。妻は「ある日、夫が寂しい声で『一人でご飯を食べている』と言ってきたので、罪の意識を感じた」「もう殴らないという言葉を信じて韓国に戻ってきたのに、こんなことが起こった」と取材で話していた。

 妻が男からの度重なる暴行に耐えてきた理由は、大韓民国の永住権を得て帰化の条件を満たすには最低でも2年間、韓国国内に滞在しなければならないからだという。二人は今年4月に結婚届を提出し、妻は先月、韓国に戻る際に結婚移民ビザ(F6)を取得した。このビザがあれば1年間、韓国国内での滞在が認められる。結婚により移住した女性は結婚から1年後、国内で居住を続けているかどうか審査を受けるが、その際には夫による身元保証が必要だ。このハードルを越えれば再び1年の在留許可が得られる。警察は「このような理由のため、結婚して移住した多くの女性が夫からの暴力を我慢しながら生活する悪循環が続いている」と指摘する。光州出入国管理事務所(出入国在留管理局に相当)は「この妻の場合、夫が暴行する様子がビデオで立証されたので、夫の責任が認められる可能性が高い」「そうなれば今後追放されることなく滞在期間が延長され、韓国国内にとどまることができるだろう」とコメントした。

霊岩=チョ・ホンボク記者
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