ソウルの日本大使館前で78歳の男が焼身自殺

遺族「義父が徴用被害者」

 70代の男性が駐韓日本大使館前で自らに火をつけ焼身自殺した。

 ソウル鍾路警察署によると、19日午前3時25分ごろ、駐韓日本大使館が入居する鍾路区中学洞のビルに78歳の男性が乗用車で接近した。当時、ビルの前で警備を行っていた警察官が近づいたところ、男は車の中でライターで自分に火をつけた。上半身に2度の火傷を負い病院に担ぎ込まれた男は、この日の午後に死亡した。車の中からは使い捨てのカセットガス20数本、20リットルのポリタンク2本が発見された。車は男が知人から借りたものだという。

 車を貸した知人は警察での事情聴取で「男から日本大使館に着く10分ほど前に電話があり、日本への反感から大使館に行くという趣旨のことを言っていた」と明らかにした。男の家族によると、男の義父は日帝強占期に強制徴用被害者で、男は最近の日本による経済報復で興奮していたという。

 警察は「男が極端な行動に出た正確な動機を確認するため、車の鑑識や防犯カメラ映像の確認など、今後も追加の捜査が必要だ」とコメントした。

キム・ヨンジュン記者
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