民主平和統一諮問委員会発足会議を主催
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、韓国大統領府迎賓館で大統領直属の統一諮問機関である民主平和統一諮問会議(民主平統)の19期諮問委員発足会議を主催し「2032年のソウル・平壌共同オリンピックは韓半島平和の上に南北の協力と団結を世界に宣布するイベントになるだろう」「19期民主平和統一諮問会議には2032年のソウル・平壌共同オリンピック実現に向け力を結集するよう要請したい」と述べた。
文大統領はこの日「2032年のソウル・平壌共同オリンピックは韓半島の平和を超えて一つとなるもう一つの夢」とした上で「(これについて)国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は『韓半島の平和に貢献することはIOCの使命』として協力を約束した」と明らかにした。韓国大統領府の関係者も「2032年の夏季オリンピック共同誘致は9・19宣言で合意された」「南北関係改善にオリンピックの共同開催が大きく寄与するだろう」と意欲を示した。
文大統領は「韓米合同軍事演習の延期、北朝鮮選手団の参加と北朝鮮政府高官の開会式・閉会式出席など、民主平統特別委員会による政策提案は全てそのまま実現した」「その力によって南北間に果敢な合意と実践が可能になった」と述べた。しかし文大統領は北朝鮮による相次ぐミサイル挑発については何も言及しなかった。
文大統領は「第3回朝米首脳会談を準備するための朝米間の実務交渉実現に向けた動きが早まりつつある」「時を逃すことなく、知恵と決断力、大胆な実行力が重要だ」と訴えた。その一方で文大統領は「北朝鮮が本当に非核化を実践すれば、われわれと国際社会もそれに相応する行動を示すべきだ」と主張した。