「米で多い液状大麻、韓国では犯罪者」気をもむ留学生の親たち

 韓国人が大麻を吸引することは、国内外を問わず違法だ。漢城大学麻薬・アルコール学科のユン・フンヒ教授は「大麻吸入に対する具体的な状況陳述が確保されれば、警察が捜査に乗り出す可能性がある。大麻は吸入後6カ月間、体に残る」と言った。関税庁は、米国から帰ってきた留学生などを対象に簡易診断装置を使って大麻吸引の有無を調べ、取り締まっている。

 これまで留学生の大麻吸引は「脱線」程度で終わることが多かった。しかし、最近ではこれを韓国まで持ち込んで摘発されるケースが増えている。今年9-10月に洪政旭(ホン・ジョンウク)元ハンナラ党(現:自由韓国党)議員の娘と李在賢(イ・ジェヒョン)CJグループ会長の長男が液状大麻を持ち込んで摘発されたケースがその代表的な例だ。液状大麻はカートリッジの長さが10センチメートルより小さく、体に隠しやすい。ロサンゼルスのある留学生は「600ミリグラムのカートリッジ1-2本をコートのポケットの中に入れて持ち帰るのはよくあることだ」と話す。関税庁によると、液状大麻カートリッジなど大麻抽出物密輸件数は2016年の6件(合計204グラム)から、昨年は120件(合計1万6356グラム)へと跳ね上がった。東国大学警察司法学部のイ・ユンホ教授は「外国に勉強しに行った韓国の学生たちが親も知らない間に『潜在的犯罪者』になるのではないかと関心を払うことが必要だ」と語った。

キム・ウンジュン記者
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