命を懸けて9回も北派作戦を行ったトッケビ部隊…「私たちの失われた時間を認めてほしい」

 隊員の大多数は、71年8月に追い出されるかのように強制除隊となった。同月23日、北派作戦取り消し後に放置されたことへ不満を抱いた「空軍684北派部隊」の隊員が青瓦台に突進した、いわゆる「実尾島事件」が契機だった。イ・マンウさん(71)は「除隊後は約束の報奨金はおろか、近くの警察署・情報機関などに『忌避者』として登録されて10年間監視がつきまとい、きちんとした就職も難しかった」と語った。

 彼らは15年9月から、青瓦台と国防部(省に相当)へ公的な叙勲を請願してきた。17年7月に初めて、軍当局から前向きな返事が来た。国軍9956部隊が「功績の事実確認の結果、政府叙勲褒賞にふさわしい」と回答した。それが最後だった。翌年9月からは「叙勲は政府の義務事項ではない」「功績内容が事実であっても、停戦協定・国際法違反の可能性があり不適切」などの返事ばかりが続いた。

 チャン・ビヒョンさんが語った。「息子が小さいころ、私に『お父さんは罪人なの?』と尋ねた言葉がまだ胸に刺さっています。祖国に献身した私たちの失われた時間を認めてもらいたいのです」

ユン・スジョン記者
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