「中東方航空、武漢肺炎危険路線に韓国人乗務員を投入」

「中東方航空、武漢肺炎危険路線に韓国人乗務員を投入」

 中国東方航空が武漢など中国内でも新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎)の危険度が高い路線に韓国人乗務員を集中的に配置しているという情報提供があった。

 複数のメディアが4日に伝えたところによると、中国東方航空の韓国人乗務員たちは今年初めから武漢肺炎の発生地など中国内の危険都市の飛行に集中的に投入されているとのことだ。

 事実、総合編成チャンネルJTBCが公開したある韓国人乗務員の1月のスケジュール表を見ると、この乗務員は今月だけで中国の国内線に5回投入されていた。外国籍の乗務員を国内線に投入しない航空会社の慣行を考えると異例のことだ。武漢が閉鎖される前に武漢を往復した乗務員もいた。

 中国東方航空在職中の20代の乗務員Aさんは「韓国人乗務員たちは通常、韓国人乗客が多い湖南省張家界や長沙に行く便に主に配置されてきた。ところが、今年初めから急に韓国人乗務員があまり行ったことのなかった湖北省武漢の方に配置されるようになった。武漢に行くのが嫌なので、飛行(勤務)が割り当てられたら病気休暇を出して1-2日休んでも、その場しのぎにしかならない」と語った。

 中国政府は先月23日、新型コロナウイルス発生地の武漢に封鎖措置を下したが、それでも新型コロナウイルスが発生した中国内のほかの都市の飛行は続いているという。

 乗務員たちは、中国東方航空側が外国人乗務員のうち韓国人乗務員だけを中国の国内線勤務に投入しているという疑惑も提起している。ヨーロッパや日本などほかの国籍の乗務員は中国の国内線勤務をしていないというのだ。これに対して中国東方航空韓国支社側は「乗務員のスケジュール管理は本社で行っているので、具体的に回答しかねる」としている。

 韓国人乗務員たちはこれに強い不満を表明している。匿名の会社員向けアプリ「ブラインド」では、中国東方航空所属の韓国人乗務員だというあるユーザーが「中国東方航空の韓国人乗務員は創業以来、武漢や湖北省内の国内線に乗ったことがない。だが、新型コロナウイルスが発生するや、突然中国人(乗務員)が『湖北省武漢や宜昌、広東省広州などの危険地域には行かない』と病気休暇を取った。その空きを韓国人乗務員が埋めている」と主張した。

ファン・ミンギュ記者
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