米軍、存在を否定した「斬首作戦動画」を再公開

昨年末ネットに一時アップされた動画

存在を否定するも今回再活用

 米軍が昨年末にウェブサイトにアップし、後に削除したいわゆる「斬首作戦動画」の一部を、再び公開したことが5日までに分かった。米軍は昨年末、韓米の特殊部隊隊員が朝鮮人民軍幹部らを殺害する斬首作戦の訓練映像をネットに公開したが、この事実が広まるや動画を削除し、動画の存在自体を否定した。

 問題の動画は米軍が先月31日から米国防総省画像配信システム(DVIS)ウェブサイトにアップしているもので、長さ1分ほどの宣伝映像だ。米軍はこの映像について「在韓米軍は韓国や同盟国と共に65年にわたり(北朝鮮などの)侵略を防いできた」という説明文を付している。映像には韓米両軍が活躍する様子が描かれているが、その中には昨年末に公開後削除された「斬首作戦動画」の一部もある。韓米の特殊部隊員が本格的な作戦に入る前に仮想の敵陣を偵察し、警戒する場面だ。

 韓国軍のある関係者は「米軍が事案の微妙さを考慮して削除した動画の一部を、新しい動画制作に利用したようだ」「存在自体を否定した映像を再利用する寸劇」とコメントした。

梁昇植(ヤン・スンシク)記者
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