本屋大賞翻訳部門にソン・ウォンピョン著・矢島暁子訳『アーモンド』=アジア初の受賞

本屋大賞翻訳部門にソン・ウォンピョン著・矢島暁子訳『アーモンド』=アジア初の受賞

 小説家ソン・ウォンピョン(写真)の『アーモンド』が、日本で「本屋大賞」翻訳小説部門の受賞作に選ばれた。本屋大賞執行委員会は7日、コロナウイルス感染症の余波を受け動画サイト「ユーチューブ」上での中継という形で、受賞作品発表を行った。アジア圏の作品が翻訳小説部門で最多得票したのは『アーモンド』が初めて。

 本屋大賞は、日本の書店員が最も売りたい本に投票し、本屋大賞、発掘、翻訳小説、ノンフィクションの4部門で授賞を行う。発表後は日本全域の書店で『本屋大賞』コーナーを別に設けて売るので、受賞作の販売部数は急増する。

 受賞作の小説『アーモンド』は感情を持たない少年の成長物語で、韓国でも40万部が売れたベストセラーだ。昨年7月に日本でも出版され、3刷まで出た。米国・フランスなど15カ国に輸出されている。

 作家のソン・ウォンピョンは「アジアの本としても韓国の本としても初めてだという点も、本を最も愛する書店員に選んでもらったという点も大切かつ光栄の至りに思う」としつつ「『感情』というテーマは巨大で普遍的なものということをあらためて感じさせる」と受賞の所感を伝えた。

ペク・スジン記者
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