「チョン・ギョンシム氏が証拠隠滅指示」 チョ・グク一家の資産管理人が法廷で起訴事実全面的に認める

 チョ・グク元法務部長官の妻、チョン・ギョンシム東洋大教授の指示を受け、チョン教授の研究室とソウル方背洞の自宅にあるパソコンのハードディスクを交換したとして、証拠隠滅の罪で起訴された韓国投資証券のプライベートバンカー、キム・ギョンロク被告(38)は7日、ソウル中央地裁で開かれた初公判で、起訴事実を全面的に認めた。キム被告はチョ元長官一家の資産管理を担当していたとされる。

 初公判でキム被告は「公訴事実の全てを認める」と述べた。キム被告の弁護士は「証拠隠滅が認定されるとしても、プライベートバンカーという職業とチョン教授の地位を考慮し、法律が許す最大限の寛容を求める」と発言した。

 キム被告側は検察が提出した全ての証拠を認めた。キム被告の調書によると、チョン教授は昨年8月28日、キム被告に「家宅捜索に備えなければならない。検察に裏切られた」と話し、ハードディスクを隠すよう指示した。キム被告は「チョン教授はハードディスクの交換過程で誰かに中継するようにその内容を伝えていた」と供述した。検察が提出したチョン教授の自宅出入り口の監視カメラ映像には、キム被告がハードディスク3個を搬出する姿が映っており、東洋大の監視カメラにもキム被告が交換するハードディスクなどを背負って入っていく姿が映っていた。

 しかし、チョン教授は最近、自身の公判で「入試不正疑惑が指摘され、静かな場所で内容を確認するためにパソコンを持ち込んだにすぎない」とし、証拠隠滅指示の容疑を否認した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団の柳時敏(ユ・シミン)理事長は昨年9月、チョン教授のハードディスク搬出について、「証拠隠滅ではなく、証拠保全だった。検察が押収して(データを)いたずらすることに備え、パソコンを複製しようと持ち出したものだ」と擁護した。

リュ・ジェミン記者
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