【萬物相】43年前に起こっためぐみさんの拉致を記憶する日本

 滋さんは2014年、モンゴルのウランバートルでめぐみさんの娘で孫に当たるキム・ウンギョンさんと会った。帰国後の会見では「明るくてよく話す子だった。ウンギョンさんはめぐみよりも幸せではないだろうか」と述べた。その後、滋さんは急速に健康が悪化し、病院に入院して数年が過ぎた。病室の壁にはめぐみさんの写真が数多く飾られていたという。めぐみさんが拉致される前日、父に誕生日プレゼントとして買ったくしも43年間大切に持ち続けてきたが、最終的に娘に会えないままこの世を去った。

 6・25戦争以降、北朝鮮に拉致された韓国人は500人以上だ。めぐみさんが北朝鮮で結婚した夫も韓国の西海岸で拉致された高校生だった。今はそのような話をする人もいない。世界最悪の独裁者が野蛮な言葉を並べ立ててもそのご機嫌をうかがい、脱北の意志を伝えた若者が人身御供(ひとみごくう)のように強制的に北送されるのが今の韓国の現状だ。顕忠日の追悼式には哨戒艦「天安」の遺族も招待されなかった。これでは拉致被害者の送還は他国の話としてしか聞こえないかもしれない。

鄭権鉉(チョン・グォンヒョン)論説委員

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