【コラム】「克韓」を強調する中国造船業界

 中国造船業界による追撃は既に始まった。滬東中華造船は昨年、世界最大規模の27万立方メートル級のLNGタンカーの建造を開始した。21年には現在、黄浦江沿いにある老朽化した造船所を長興島に拡張移転する。同社は今後モザンビーク、ロシアのLNGタンカー受注でも韓国造船3社と競合する見通しだ。滬東中華造船の親会社、中国船舶工業集団の雷凡培会長は「これからは追撃者ではなく、リーダーになる」と宣言した。

 中国には数年以内にLNGタンカーを建造する第2、第3の滬東中華造船が生まれる。中国メディアによれば、主にコンテナ船を建造してきた江蘇揚子江船業集団は昨年、日本の三井物産、三井E&S造船と合弁会社、江蘇揚子三井造船を設立した。2022年に中型LNGタンカーの建造から参入する計画だ。中国船舶工業集団も昨年、傘下の6つの子会社や研究所を通じ、超大型LNGタンカーの設計、開発に着手した。

 青瓦台は韓国企業のカタールからのLNGのタンカー受注が発表されると、「韓国の造船会社の技術力が最高である事実が立証された」「文在寅大統領と政府が繰り広げた経済外交の結実だ」と論評した。中国企業は「韓国克服」を誓っている。手放しで喜んでいる場合ではない。

パク・スチャン北京特派員

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