特にAさん側は「告訴と同時に被告訴人(朴市長)に捜査状況が伝えられた。このような状況で、誰が国家システムを信じて性暴力被害の事実を訴えることができるだろうか」と主張した。
Aさんは自ら書いた文で、「50万人を超える国民の訴えがあるのにもかかわらず変わらない現実に、私が当時感じた威力の大きさをあらためて思い知り、息が詰まりそうになる」と述べた。朴市長の葬儀をソウル特別市葬として執り行うことに反対する請願に50万人以上が同意したのにもかかわらず、葬儀がそのまま行われる状況を見て、権力によってこの事案が押さえ付けられるかもしれないと感じたのだ。Aさんは、「巨大な権力の前に力もなく弱い私自身を守るため、公正かつ平等な保護を受けたいと思った。安全な法廷であの方(朴市長)に向かって、このようなことはしないでほしいと叫びたかった」としている。
Aさん側は朴市長の死去についても「真相究明」を要求した。韓国女性の電話のソン・ランヒ事務局長は「死によって事件がもみ消される可能性がある」とした。同コ・ミギョン常任代表も「国はきちんとした捜査過程を経て真実を明らかにすべきだ。これは明らかに国の責務であり、社会的な約束だ」と述べた。