これまでのケースに比べ、ペク将軍市民焼香所に賦課された弁償金およそ330万ウォンは過度に高い、という指摘もある。これについて市関係者は「かつては違法占有に対する弁償金を算定する際、一律に定められた単位面積当たりの金額を適用したが、昨年9月に大法院(最高裁に相当)が広場無断占有に伴う弁償金に『公示地価』を反映せよと判決を下したことから、金額が上がった」と説明した。
主催側は「政府がやらないことを代わりにやった市民に返ってきた処分があまりに過酷」と主張した。全国大学生代表者協議会(新・全代協)のキム・スヒョン議長は「大将は突然世を去り、光化門広場の事前使用許可を受けることは現実的に不可能だった」として「政府がやるべき礼遇を代わりに行った市民に返ってきた結果が弁償金の告知書とは、実に苦々しい」とコメントした。ペク将軍は6・25戦争当時、最大の激戦に挙げられる「多富洞の戦い」を勝利に導き、反撃の転機を作った人物だ。
ペク将軍市民焼香所は、新・全代協が今月11日午後8時ごろ、ソウルの光化門広場にテント6棟規模で設置した。ペク将軍が世を去り、葬儀は「国民葬」より格下の「陸軍葬」として執り行われるというニュースが発表されてから1日後のことだった。
当時、光化門広場市民焼香所には韓国各地からニュースを聞いた国民が集まった。12日、13日は梅雨空だったが、傘を差した弔問客の列が夜遅くなっても続いた。韓国政府当局では市民焼香所設置の案内を一切行わなかったが、顔見知りからニュースを聞いて訪れた弔問客だった。主催側によると、4日間で計10万人がここを訪れて献花した。葬儀期間中にここを訪れた34歳の市民は「国のために功績を立てた英雄がきちんとした待遇も受けられずに世を去ったというニュースで残念に思い、あえて時間をつくって焼香所を訪れた」とし「追悼空間でもあり、英雄をきちんとお送りできた」と語った。