ピッチに立った53歳三浦知良「ゴールしたい。情熱ある限り戦える」

日本人サッカー選手・三浦知良、Jリーグカップ最年長出場記録樹立

 三浦のヒーローのような活躍ぶりは話題になった。インターネット上では「新型コロナウイルスによる憂うつな気分に希望を与える選手」というコメントも寄せられた。読売新聞は社会面まで割いて三浦の出場を報じた。三浦は同紙に「大変な時間を過ごしている人が多い中、お客さんの前でサッカーができる。本当に幸せだなと思った」と語った。

 三浦は、現役時代にDFだった大韓サッカー協会・崔英一(チェ・ヨンイル)副会長との「韓日戦ライバル対決」で韓国のサッカーファンたちにもよく知られている。崔英一副会長より1歳年下の三浦は35年間にわたり「現役」生活をしている。驚くほど長期にわたる現役生活は、機械のような自己管理と勝負欲のおかげだとの分析もある。三浦は「先発出場」という確固たる目標を立てて、ほかの選手よりも数カ月早くシーズンに備える。練習開始の2時間前に練習場に出て、練習後は必ず冷水・温水交互浴などで体をケアする。

 一部では、50代の選手をプロの試合に出場させることについて、「わざわざヒーローを作ろうとしている」との指摘もある。だが、所属チームの監督は「53歳でプレーを続けられるというだけでも尊敬に値する。チームに良い影響を与えている」と批判を一蹴(いっしゅう)した。5日の試合で決勝ゴールを決め、三浦のところに走って行ってハグしてもらった瀬沼優司は「三浦選手が『チャンスは来る』と励まし続けてくれたので、本当にありがたかった」と語った。三浦は日本のメディアとのインタビューで、「ゴールもしたいし、チームに貢献したい。毎日、若い選手と競い合うこと。そこに向かう情熱がある限り、自分は戦えると思っている」と語った。

東京=イ・テドン特派員
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