実際にNHKは今回の番組で、1982年に田中角栄氏と中曽根康弘氏が連携し、中曽根氏が首相となった背景にも、戦争に対する嫌悪感があったと伝えた。二人とも若い頃に軍国主義が起こした戦争を経験し、二度とこのようなことがあってはならないとの思いで一致したため、中曽根氏が支援を要請し、100人以上の議員を率いていた田中氏が中曽根氏を支援したというわけだ。
日本社会は、今月15日の日本の敗戦75周年を前に、NHKが9日の本放送の直後である11日に再放送した背景に注目している。日本のあるジャーナリストは「安倍内閣をはじめとする(右寄りの)政治指導者たちにある種のメッセージを送りたかったのではないか」と話した。
■韓日国交正常化の過程で渡辺氏が果たした役割を再強調
今回の放送では、渡辺氏が韓日国交正常化の過程で果たした役割も再び強調された。渡辺氏は当時、朴正煕(パク・チョンヒ)政権のナンバー2だった金鍾泌(キム・ジョンピル)氏と韓日国交正常化に否定的だった大野伴睦・自民党副総裁を引き合わせた。渡辺氏と共に活動していた西山太吉・元毎日新聞記者は「渡辺氏が大野副総裁の訪韓を企画し、同行者のリストを作っただけでなく交渉まで行った」と証言している。自民党副総裁を韓国に行かせ、1面トップの特集記事を書いたのに続き「金鍾泌・大平メモ」を単独で報道し、韓日の双方を驚かせた。渡辺氏は自身のこのような役割について「前例がなかったが、両国の国交がなかったため他に方法がなかった」と正当化した。