金正恩委員長が張成沢など高級幹部をどれほど残酷に処刑したかは、米国のドナルド・トランプ大統領の発言に関する報道からも確認できる。ワシントンポスト紙は昨年5月10日、トランプ大統領が金正恩委員長について「おじの張成沢を殺し、その頭を晒し物にした」と語った-と報じた。同紙は、トランプ大統領が当時、非公開で開かれた支持者の会合に出席して「金正恩がおじの張成沢を殺害し、彼の頭を他人に見えるように展示(display)したという話を非常に生々しく、詳細に(graphically detailed)語った」という出席者の言葉を伝えた。
また同紙は9日、「ウォーターゲート事件」の特ダネ記者、ボブ・ウッドワードの新刊『RAGE』に収められた内容を入手して報じ、トランプ大統領が「金正恩はおじを殺害した件についての生々しい(graphic account of)説明を含め、自分に全てを話している」とも自慢した-という内容を伝えた。ただし、金正恩委員長が米国大統領の前でおじを粛清した様子を詳細に語った可能性は低い、という見方もある。トランプ大統領が金正恩委員長との関係をアピールする際、彼ならではの誇張法を用いた可能性もある。