3回目の人種差別は警察が到着した後に発生した。ウォーカー氏とプロデューサーが青年から受けた人種差別の状況を警察官に説明すると、警察官は「英語ができるかどうかを問うことは人種差別ではない。私の言っている事が分かるか」と聞いたという。
ウォーカー氏は「誰かについて英語を話すかどうかを確認することが本質的に人種差別的ではないということは理解している」と言いながらも、「しかし、空港にいた2人の男は私を見て自然に『英語ができない』と仮定し、その後に人種差別発言とからかいが続いた点をどう考えるべきだろうか」と言った。
さらに、「悲しいことに、このような事件は私だけのことではない。米国のアジア人は思ったよりも多くからかわれ、定型化され、犠牲にされ、差別を受けている」と語った。また、「新型コロナウイルス大流行の結果として、アジア人に対する言語的、身体的攻撃が急増している時代に生きている」とも言った。
ウォーカー氏はその一方で、このような人種差別経験をシェアするたび、見知らぬ人々から多くの応援メッセージをもらうことも明らかにした。ウォーカー氏は、「ジャーナリストである私が直観に反する話をするかのように聞こえることがあるが、私は、アジア系米国である私たちが忍耐することの難しさについては、誰も気にしていないだろうと思っていた。だが、このような(応援)メッセージを見た時、私は間違っていることが証明された」と書いて文を締めくくった。