それでも、遺族や近所の人々らの話によると、夫婦は現居住地の木洞から出ずに、今よりも広いマンションを購入して引っ越したいと話していたという。夫婦の遺族も「娘の教育のために何とか木洞に住み続けたいと言っていた」と警察に語った。
しかし、ソウル市内のマンション価格はあまりにも高騰していた。夫婦が購入を希望していた「木洞にある、もっと広いマンション」の相場は、34坪(約112平方メートル)基準で、夫婦が初めて木洞に来た2017年上半期の実取引価格が約10億-11億ウォン(約9400万-1億円)だったが、今ではポータルサイト「ネイバー」に掲載されている最低価格の物件でも20億ウォン(約1億8800万円)になっている。
警察関係者は「夫婦は2人とも専門職従事者で、経済的余裕がないとは言い難い。しかし、マンション購入資金問題で夫婦が対立していたという内容の話を家族がしているため、詳しい状況を確認しているところだ」と語った。警察は、家族を含めて周囲の人々に詳しい事情を聞いている一方、国立科学捜査研究院に司法解剖を依頼する予定だ。