昨年6月に金与正氏の指揮を受ける金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党中央委員会副委員長が韓国国防部長官を「軽薄で愚鈍だ」と非難した。するとその2カ月後、文大統領は国防部長官を交代させた。北朝鮮が開城の南北連絡事務所を爆破した後、韓国統一部長官が辞任した。だから、康京和長官の更迭も金与正氏を非難したためだという声が出てこないわけがない。ほかの長官でもなく外交・安保関連長官を敵の意向に従って交代させるとは、国だと言えるだろうか。金与正氏が北朝鮮向けビラ散布を非難し、韓国政府に「(禁止)法でも作れ」と言うと、文大統領は国際社会の反対があったのにもかかわらず禁止法を作った。金正恩兄妹の要求通りにしたのだ。
同日発表された文化部・中小ベンチャー企業部長官候補者は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の青瓦台で文大統領と共に仕事をした親文(親・文在寅)系の中核的な人物だ。このように自分の味方ばかりそろえる人事はますますひどくなっている。長官(内閣)のうち40%以上が与党・共に民主党議員だ。正常だとは決して言えない。