書面には「米国が北朝鮮を核保有国として正式に認めず、韓半島における長期的な非核化を推進する従来から長く続いた政策を引き続き維持すべきか」との質問もあった。これに対してオースティン氏は「非核化された北朝鮮という共通の目標を進展させるため、同盟国や中国を含む他国との持続的かつ調整された努力を行うことが米国の利益に見合うと信じる」と回答した。北朝鮮を核保有国として認めてはならないという意味だ。
オースティン氏はさらに「北朝鮮の核、大量破壊兵器、ミサイル、サイバーの脅威に対抗する包括的接近法を取りまとめるため、国務省、財務省、エネルギー省、情報当局など他の部署、また日本や韓国を含む地域のパートナーおよび同盟国との協力を進める」との考えも示した。同盟国の力量強化については核問題を担当する「エネルギー省」に言及したことから、「韓国政府が進めてきた原子力潜水艦への核燃料供給問題とも関係があるのでは」との見方もある。これらの回答は全て書面で行われ、聴聞会の会場では「韓国」という言葉に言及したのは3回だった。
上院で承認されれば初の黒人国防長官となるオースティン氏は、米軍の中では指折り数えられるほどの中東問題専門家だ。米陸軍士官学校を卒業し、作戦を専門とするブレーンとして名を上げ、師団の作戦参謀、合同参謀次長、中部司令官などを歴任した。いずれも黒人としては初めてだった。