しかし徐旭長官は先日「韓国軍の防衛態勢は確実なので、これを信じて安心しても良いと国民に自信を持って言える」「北朝鮮の核とミサイル能力に対しても、韓米同盟の力と我々独自の能力を統合して抑制し、対抗する能力と態勢を持っている」と発言した。これについてベル氏は「米国が韓国に『核の傘』を提供する限り、戦闘兵力に対する戦時作戦統制権は米国が持ち続けなければならない」「統制権移管を完全に延期し、米国との安保同盟に専念することを韓国に強く勧告する」と主張した。
これに先立ち韓国国防部は今月2日に公表した「2020国防白書」において「韓米は戦時と平時における偶発的な状況に備え、連合作戦計画を発展させている」と明らかにした。しかし大規模な兵力や装備を動員する野外の機動訓練(FTX)を省略し、コンピュータ・シミュレーション方式の指揮所訓練(CPX)として行われる来月の連合訓練でさえ、北朝鮮の反発を受けて縮小・延期される可能性が浮上している。文在寅(ムン・ジェイン)大統領もつい先日、連合訓練について「北朝鮮との協議が可能だ」と述べたが、これについても米国からは懸念の声が相次いでいる。