韓国から学んだ技術で? UAE探査船が火星軌道進入に成功

宇宙探査船「アル・アマル」

 重さ1.35トンという小型SUVサイズのアル・アマルは今後2カ月間の軌道修正を経て、火星の上空2万-4万3000キロメートルを周回し、カメラ、赤外線分光器、紫外線分光器などで大気の変化を観測する。1年が687日に達する火星の年間気候図を作成することが目標だ。UAEは観測データを国際科学界に全面的に公開する方針だ。シャラフ氏は「アル・アマルは観測データを国際的に共有する初の宇宙船になる」と述べた。最初のデータ分析結果はUAE建国50周年に合わせ、今年12月初めに発表される。韓国航空宇宙研究院関係者は「2000年代には韓国企業サットレックアイの支援で衛星を製作していたUAEが火星探査を構想してから6年で衛星打ち上げまで成し遂げた。独自技術の開発ではなく、積極的な協業で先進国の技術を吸収する戦略のおかげだ」と述べた。UAEは24年、月への無人探査船を打ち上げ、2117年までに火星に居住地を建設することを長期目標に掲げている。

 UAEの加勢で地球外生命体の生存可能性が最も高い火星の先取り競争はさらに激化している。アル・アマルが軌道に進入する前の段階で、米航空宇宙局(NASA)の探査機「キュリオシティー」「インサイト」が探査活動を行っており、米3個、欧州2個、インド1個と計6個の探査機が火星軌道を周回している。さらに、中国は火星探査船「天問1号」を火星に着陸させるため、10日に火星軌道進入を試みる。18日には米国の「パーサヴィアランス」が火星上空に到着する。テスラの創業者イーロン・マスク氏が設立した民間の宇宙開発企業スペースXは24年、火星への植民地開発に向けた初の有人探査船を火星に着陸させる計画を推進している。

■韓国のデジタル競争力は8位、日本27位、TOP10は?

パク・コンヒョン記者
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