【独自】また判明した金命洙大法院長のうそ

先月の光州地裁長任命で大法院が有力候補に辞退圧力
金命洙大法院長「候補者が撤回した」

【独自】また判明した金命洙大法院長のうそ

 韓国大法院幹部が先月、光州地裁判事が裁判所長候補として推薦したA部長判事に対し、「裁判所長候補から下りてほしい」と告げていたことが17日までに分かった。これは金命洙(キム・ミョンス)大法院長の指示によるものとされる。しかし、金大法院長は先月、「A部長判事が候補を辞退した」という趣旨で公に発言している。裁判所の一部からは再び「うそつき大法院長」という批判と同時に、「裁判所長候補推薦制を無力化した人事介入」だとする指摘が出ている。

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 本紙の取材を総合すると、大法院関係者は先月初め、A部長判事に電話をかけ、「裁判所長候補(となることについての)同意を自分から撤回してほしい」と述べたとされる。その直後、A部長判事は候補を辞退し、金大法院長は光州地裁長に高栄九(コ・ヨング)仁川地裁部長判事を任命した。この人事について、金大法院長は1月28日、裁判所の内部ネットワークに投稿した文章で、「光州地裁の裁判官の意思は尊重して当然だが、一部(裁判所長)候補者の同意撤回があった」と説明した。

 金大法院長は2019年、「大法院長の人事権を手放す」とし、裁判所長の候補推薦制を導入した。第一線の判事が当事者の同意を受け、所属裁判所の所長候補2-3人を推薦し、大法院長がうち1人を選ぶ制度だ。A部長判事は今回、光州地裁長候補3人で最も有力とされていた。

 裁判所内部からは「金大法院長がA部長判事が自分から撤回したと判事3000人の前で再びうそをついた。自分が導入した制度を自ら封じ込めたのは『人事介入』だ」とする批判が出ている。大法院は事実確認に応じなかった。

チョ・ベッコン記者
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