開発制限区域の土地を購入した文大統領の義弟、LHの補償金で差益47億ウォン

 野党は「K氏が城南市一帯のグリーンベルト農地を集中的に取得した背景が疑われる」と主張した。国民の力の郭尚道(クァク・サンド)国会議員がK氏の土地取引関連書類を分析した結果、K氏は02年、05年、09年の3回にわたり、高登洞の農地を取得していた。K氏はその土地を担保に銀行から30億ウォン以上を借り入れ、10年9月に城南市始興洞のグリーンベルト内にある別の土地を取得した。昨年11月に寿井区庁から是正措置を受けた土地だ。

 本紙が取材した始興洞の土地には500坪ほどに苗木がびっしりと植えられており、残る200坪余りにはビニールハウスによる苗木の販売・展示場になっていた。本紙記者の取材に対し、K氏は「どこが投機屋に見えるか。1992年から苗木の販売をしており、最近まで作業員と苗木の包装もしていた」と語った。数十億ウォンの土地補償差益については、「それが知られるようになり、青瓦台の民情首席秘書官室の職員が3回来て調査したが、農地法違反には当たらないと聞いた」と説明した。

 昨年8月に国会に出席した盧英敏(ノ・ヨンミン)大統領秘書室長(当時)も「20年以上、苗木植栽業に従事してきたK氏が事業上の必要で土地を買ったものだ」と述べている。盧室長は当時、「(K氏の高登洞の土地がある)グリーンベルトが解除されたのは李明博(イ・ミョンバク)政権の時期、土地補償金が支払われたのは朴槿恵(パク・クンヘ)政権の時期だ。いくらかもうけたことは関係ないだろう」と発言している。

 K氏が保有していた高登洞の土地には現在、LHの「幸福住宅」が立っている。K氏は高登洞の土地が収容され、付近に258平方メートルの代替用地で補償を受け取り、4階建ての建物を建てた。郭議員は「文大統領はLHの投機疑惑に関連し、国民視線を強調したが、大統領の義弟がグリーンベルトでの土地投資で利益を得たことを国民がどう見るか考えるべきだ」と述べた。K氏は「土地補償を期待して投機したわけでは決してない。誤解されることは無念だ」と話した。

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キム・ヒョンウォン記者 , キム・スンジェ記者
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  • ▲文在寅大統領の義弟K氏が所有していた京畿道城南市寿井区始興洞のグリーンベルト農地。11日午後に現地を訪れると、さまざまな苗木が植えられていた。/キム・ジホ記者

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