太陽光発電で韓国電力公社に電気を売却することで収益を上げられるなどと持ちかけ、総額700億ウォン(約67億円)以上をだまし取った疑いが持たれている業者の代表、A容疑者(53)が20日、警察に緊急逮捕された。A容疑者は今月10日の令状審査に出廷しないまま逃走していた。
■「世界で最も住みやすい国」2020年版発表、韓国17位、米国28位、日本は?
全羅北道全州徳津署は21日、特殊経済犯罪加重処罰法が定める詐欺などの疑いでA容疑者と会社幹部のB容疑者を逮捕し、取り調べを進めていることを明らかにした。A容疑者は20日午後8時50分ごろ、全州市内のマンション前の路上で緊急逮捕された。警察関係者は「A容疑者は全羅南道麗水市一帯のペンションを転々としながら、逃亡生活を送っていた。家族に会いに全州に来たところを身柄確保した」と説明した。
A容疑者らは2017年12月から最近まで「太陽光発電設備に貯蓄を投資すれば、電気を韓国電力に売却し、毎月数百万ウォンの収益が上げられる」とうたい、全国で800人余りの投資者を集めた。しかし、A容疑者らは契約金や中途金を受け取っても、「許可に時間がかかる」などという理由で太陽光発電設備の着工を引き延ばし、最後には行方をくらました。投資者らは数千万ウォンから最高10億ウォン余りの被害を受けたという。
これに先立ち、警察は今月4日、A容疑者とB容疑者の逮捕状を請求した。A容疑者は当時、「体の調子が悪い」と令状審査の延期を要求。全州地裁は要求を受け入れ、今月10日に令状審査を行った。しかし、A容疑者は出廷せず、B容疑者に対する逮捕状だけが交付された。