この投稿は、掲載されてから5時間後に74万2000人にシェアされ、131万6000人が「いいね」をクリックした。ハリウッド・レポーターなど米国の主要メディアもBTSの発言に関するニュースを素早く報道した。BTSのツイッターのフォロワーは3403万人だ。ファンクラブARMY(アーミー)も「私たちは彼らのすべての言葉に同意し、支持する」と相次いでコメントを寄せた。
BTSは昨年米国全域で大々的に行われた黒人差別抗議デモ「Black Lives Matter(BLM=黒人の命も大事だ)」の執行部側に100万ドル(現在のレートで約1億1000万円)を寄付し、ファンもこれに賛同している。
一方、男女テニス史上、アジア国籍者として初めての世界ランキングのシングルス1位になった大坂なおみ(23)=日本=もこのほど、米国国内のアジア系ヘイトに対して声を上げた。
大坂なおみはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の自身のアカウントに「タピオカミルクティーや日本の漫画、おもち、すし、抹茶などが好きなのと同じように、アジア系の人々を愛したらどうでしょうか。そうした文化を楽しみながら、これを作った民族を攻撃し、差別することを想像してみてください」と投稿した。また、「『アジア系に対するヘイトをやめろ』というハッシュタグを付けなければならないということ自体が悲しい」「常識が常識として通用しないのが現実です」と無念の思いをつづった。
ハイチの出身の黒人の父親と日本人の母親の間に生まれた大坂なおみは、自分のことを「黒人女性(black woman)」と言いながらも、自身のもう一つのアイデンティティーであるアジア系に対するヘイトも対抗している。BLMデモが拡大していた昨年8月にも、全米オープンテニスで毎試合、ヘイトクライムの犠牲者の名前が書かれたマスクをしていた。