3834校という数字は全国の小中高全体(1万1710校)の32.7%に相当する。地域別では全羅南道での廃校数が828校と最も多く、慶尚北道(729校)、慶尚南道(582校)、江原道(460校)、全羅北道(325校)の順となった。中でも慶尚道と全羅道の両地域での廃校数が全体の64%を占めた。
今後も廃校となる学校の数は大きく増えると見込まれている。2020年には初等学校の新入生数は42万6646人だったが、24年には35万人、それから3年後の27年には27万人へとわずか7年で36%近く減少するからだ。教育関係者の間からは「廃校となった学校の資産を積極的に活用すべきだ」と求める声が相次いでいる。現在は廃校となった学校の建物や土地は市や道の教育庁によって売却されるか、あるいは民間・公共に有償または無償で貸し出されている。しかしそれ以外の多くの廃校は使い道がなく、最終的に放置状態となっているため「犯罪に利用されるのでは」との懸念も根強い。このように放置された廃校の数は全国で409校(10.6%)に達している。