韓国MBC社長「光化門の集会、おかしな人々が参加」

韓国MBC社長「光化門の集会、おかしな人々が参加」

 MBCの朴晟済(パク・ソンジェ)社長が14日に開かれた韓国言論学会春季学術大会で、保守系団体を中心に行われた「光化門集会」参加者について「少し味が行った(おかしな)人々」と述べた。このため、公営放送局の社長として不適切な発言だと指摘する声が上がっている。

 朴社長は同日の学術大会のうち「メディア地形の変化における公共性価値の再構築と具現」というセッションの発題者として登場、「市民が自発的に集まった(ソウル市瑞草区の)検察改革集会と、光化門で少しおかしい人々が主張する宗教的集会を1対1で報道し、『民心が引き裂かれた』などのように報道することがまともな公共放送の役割なのか」「このような話を絶えず社員に投げかけている」と語った。このセッションはMBCが直接後援している討論会で、朴社長は「ワクチン、防疫、韓半島(朝鮮半島)の平和などをめくって確執があるが、無批判にまったく同様に中継することが公共放送の役割なのか」と言い、いわゆる「MBCならではの解釈」を盛り込んだ「積極的公営放送」を強調し続けた。

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 朴社長が光化門集会参加者をさげすみ、自身の主張を展開したことについて、匿名希望のある言論学者は「彼の主張が含まれている内容は、公営放送が守るべき公正性の価値や政治的独立性、事実性など、どの規範・価値にも合致しない」「学術大会の会場でこのような発言が出てきたこと自体が非常に嘆かわしい」と述べた。 

 朴社長は報道局長だった2019年10月、親与党系の時事番組であるソウル交通放送(TBS)『金於俊(キム・オジュン)のニュース工場』に出演し、ソウル市瑞草区の大検察庁前で開かれた「チョ国(チョ・グク=元法務部長官)守護集会」の参加人数について、「パッと見て100万」と発言し騒動になった人物だ。朴社長は当時、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の葬儀をみんな見たではないか。100万人くらいの数字がどの程度なのかという感覚がある。パッと見て、これはそのくらいにはなる。面積計算とか、そういうのはあまり重要ではない。感覚で分かる」と言った。

シン・ドンフン記者
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