-過去史を認めることは純然に対外関係が理由なのか
欧州の国内政治ともからみあっている。フランスとドイツでは、移民流入に伴う反発感情に後押しされた極右政党の支持率がかなり高い。こうした状況で、中道右派に属するマクロン大統領とドイツのアンゲラ・メルケル首相が差別化を試みている-という解釈が出てきている。過去史の責任を認めることに反対する極右政党とは違う、という点を強調し、中道層の有権者の心をつかもうとしているわけだ。フランスは来年4月に大統領選挙、ドイツは今年9月に総選挙を控えている。
-欧州も中国・ロシアのように援助を増やせばいいのではないか
容易ではない。中国はアフリカに巨額の資金を貸してやり、技術も移転して港湾・高速道路・鉄道を設置する大型SOC(社会間接資本)工事を展開している。支援の規模において欧州は、物量攻勢を展開する中国にはかなわない。ロシアは武器を西側より安い価格で売り渡し、アフリカにアプローチしている。フランス・ドイツは民主主義の価値を強調して、アフリカに口を出している。だが中国・ロシアは独裁政権やクーデターを起こした軍部にも「無差別支援」を行い、歓心を買っている。