1回の充電で700キロ走る「ハイニッケルバッテリー」、LG・サムスン・SKが今年後半から本格量産

 韓国バッテリー大手3社であるLGエナジーソリューション、サムスンSDI、SKイノベーションが開発した次世代のリチウムイオンバッテリーが早ければ今年後半から本格的に量産される。既存のバッテリーに比べ、ニッケルの含有量が多く、格安でありながら、最長で700キロメートル走行できるのが特長だ。

 業界によると、LGエナジーソリューションはNCMA(ニッケル・コバルト・マンガン・アルミニウム)バッテリー、サムスンSDIはNCA(ニッケル・コバルト・アルミニウム)バッテリーの商業生産を今年後半にそれぞれ開始する。既存のバッテリーが搭載された電気自動車(EV)は走行距離が500キロメートル前後だが、次世代のリチウムイオンバッテリーを搭載すれば、1回の充電で600キロメートル以上走行が可能だ。サムスンSDIの新型バッテリーはBMW5シリーズのEVに搭載される予定だ。LGエナジーソリューションのバッテリーが搭載されるモデルはまだ明らかにされていない。

 SKイノベーションも来年から最長700キロメートルまで走行が可能なNCM(ニッケル・コバルト・マンガン)「9半半」(9、2分の1、2分の1)バッテリーの量産を開始する。このバッテリーは米ジョージア州に建設している第2工場で生産し、米自動車業界2位のフォードの電気ピクアップトラック「F-150」に搭載される予定だ。これに先立ち、SKイノベーションは先月、フォードと折半出資のバッテリー合弁会社「ブルーオーバルSK」を設立すると発表した。合弁会社はまだ発足していないが、SKイノベーションは当初からF-150へのバッテリー納品を決めていた。

 各社が生産するバッテリーは素材の割合や追加素材が少しずつ異なるが、いずれも陽極材料に使われるコバルトを減らし、ニッケルを増やしていることが特徴だ。LGエナジーソリューションのNCMAバッテリーの場合、ニッケルの含有量が89-90%に達し、コバルトは5%以下だ。そこに格安のアルミニウムを追加し、価格競争力を高めた。SKイノベーションのNCM9半半バッテリーもニッケル、コバルトの含有量が90%、5%だ。サムスンSDIのNCAバッテリーは現在ニッケルの含有量が88%だが、今後は90%まで高める計画だ。

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イ・ユンジョン記者
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